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ゆゆ式 全12話

ちょっと見ただけだとよくわからない、いやっ、割と集中して見てもいまいち笑いのツボがわからないことだらけの作品なのですが、その独特のリズム感が妙に心地良くって、何度か繰り返し見ているうちに「ああっ、ゆゆ式ってこんな感じのアニメなのかなあ」って、自分なりに思いついたことが幾つか出てきたので、忘れないうちにここでまとめておきたいと思います。

ピンク色の髪が野々原ゆずこちゃん

ピンク色の髪が野々原ゆずこちゃん

まず最初に、ゆゆ式は基本的にお笑いメインのギャグアニメです。女子高生の他愛のない日々を面白おかしく、とても賑やかに描いている日常系アニメのひとつです。

そして、女の子の足や腰回りの写し方にとことんこだわるなど、フェチな描写が結構多めです。下ネタも散発的ですが何度も出てきます(だからと言ってお色気作品ではありません)。

さらにギャグと並行して、女の子の微妙な心の機微みたいなものも、割としっかりと描かれています。ゆゆ式ではメインの仲良し3人組(野々原ゆずこ・櫟井唯(ゆい)・日向縁(ゆかり))のほかに、もう一組の仲良し3人グループが出てくる(相川千穂・岡野佳(けい)・長谷川ふみ)のですが、それぞれのグループ内、そしてグループ同士の間で巻き起こる友人関係についてもかなり丁寧に触れられています。

主だった特徴をいくつか挙げるとこんな感じになりますが、中でも個人的には、ギャグの中にちりばめられている女の子の本音・友達付き合いの難しさみたいなものの描写に、特に強く惹かれました。

ゆずこは3人の中で一番ぶっ飛んだ性格の子で、絶えずテンションマックスな言動が見ていて飽きないと言いますか、とても明るくて面白い女の子です。でも、そういう風に絶えずバカなことばかりして、唯ちゃんに激しいツッコミを入れたり意味不明な奇声を上げたりするのは、それだけ唯ちゃんに好かれたい、自分に関心を持ってもらいたい、そしてずっと仲良しな友達でいたいという不安の表れでもあるわけでして、意外にも3人の中で一番心が繊細な女の子は、このゆずこなんじゃないのかなあと、そうずっと思いながら私は観ていました。

唯ちゃんを挟んで

唯ちゃんを挟んで

ゆずこと、唯ちゃんと縁ちゃん。3人はどんなときも一緒に楽しく行動する、大の仲良し3人組なんだけど、元々は唯ちゃんと縁ちゃんの二人が幼馴染としてずっと仲良しで、その仲にゆずちゃんが途中から加わってきたという図式になっているんですよね。

なので、そういった点を頭に入れながら見ていると、やっぱり唯ちゃんはゆずこよりも縁ちゃんにより優しいというか、自然と心を許している点がいくつも見られるのです。

例え何があっても決して壊れることのない深い仲、そんな強い絆に自分も入りたい!そのためには、いきなり唯ちゃんにチョップを入れたり下ネタトークで困らせたりなど、とにかく何でもいいから自分に関心を向けさせる必要があるのだと、そういう事をゆずちゃんは無意識のうちに感じ取っているのではないでしょうか。

激しいツッコミに怒り心頭の唯ちゃん

激しいツッコミに怒り心頭の唯ちゃん

本当に何も考えていないように見えるんだけど、実は非常に頭が良くて、夏休みの宿題だって真っ先に片付けてしまうなど、実はとても真面目でしっかりした性格のゆずちゃんだからこそ、こういった心配りや、必要以上に空気を読んじゃうといったことも、十分あり得ることなんだと思います。

いいトコのお嬢様で天然キャラの縁ちゃんも、ゆずちゃんに負けず劣らず意味不明な言動が目立つ女の子ですが、縁ちゃんのボケはいわゆる正真正銘の本物で、ゆずちゃんの、ある意味計算されたそれとは明らかに性質が異なっているんですよね。なので、ほぼ同じような悪戯を唯ちゃんに行っても、縁ちゃんはそのせいで彼女に嫌われるとは微塵も思っていないのですが、ゆずちゃんはもしかしたら怒らせすぎたせいで嫌われちゃうかもと、いつも心の片隅で不安に思いながらやっているわけなんです。

例えば第7話では、あまりのキチガイ発言にドン引きしてしまった唯ちゃんに対して「嫌わないでね?」と、真顔で言うシーンが出てくるのですが、あれって雰囲気的にはいつもと変わらないコントのノリで言っているような感じなんだけど、実はゆずちゃんの不安な本心が割とマジで出てしまっているような気がしてならなくて、自分は見ていてちょっと切なくなってしまいました。

真ん中の立っている子が縁ちゃんです

真ん中の立っている子が縁ちゃんです

なんだかこのように書いてしまうと、ゆゆ式って結構重たい作品のように聞こえてしまうかもしれませんが、決してそうではありませんので、その点はどうか誤解のなきようお願いいたします。あくまでもメインは他愛のないお笑いで、特に第8話以降は千穂・佳・ふみといった別の3人組との絡みも増えて、より賑やかで楽しいアニメに仕上がっていますので、ゆゆ式はやっぱりギャグアニメなんだと、私自身もそう思っているところです。

ただ、ゆゆ式独特の笑いのツボ・空気感といったものは、ゆずこをはじめとする彼女たちみんなの、豊かな感性の中から生まれている面が多分にあるとも思うので、今回は自分が最も気になったゆずちゃんの人となりについて特に書いてみた次第です(長々とすみません)。噛めば噛むほどうま味の出てくる、とても味わい深いギャグアニメ。ゆゆ式ってそんな作品だと思います。(波城)

(英題:Yuyushiki)8点

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